ちょっとした看板の知っておいて損のない情報をお届けします。
以前は看板と言えば「トタン看板」が主流でしたが、現在は「アルミ樹脂複合板(アルポリ、アルミ複合板)」という薄いアルミ板で特殊な樹脂を挟み込んだ3ミリ厚(他にも2ミリ、5ミリの厚みがありますが、看板には3ミリ厚を使うのが一般的です)の板を使って看板面を作るのが一般的です。 加工がしやすく耐久性にも優れ、建築物の内装・外装に使われる場合もあります
上記の通り、今はアルミ複合板という1枚の板を看板面に使うのが主流ですが、そのアルミ複合板には厚みの他に大きさにも色々なサイズがあります。 ・910ミリ×1,820ミリ(3尺×6尺、別名「サブロク板」、畳1枚の大きさ) ・1,220ミリ×2,440ミリ(4尺×8尺、別名「シハチ板」) ・1,000ミリ×2,000ミリ ・1,000ミリ×3,000ミリ 等が代表的なサイズで、最も多く使われるのが「サブロク板」です。 これらの板を1枚のみ使ったり、複数枚を使って大きいサイズに対応させたりします。 逆にこれらの大きさでは大き過ぎる場合は、簡単にカット出来ますのでお客様のご希望に合わせてカットして使います。
基本的に看板職人は手先が器用なのですが、昔の職人は今よりもはるかに「文字書き」に関しては器用でした。 なのでペンキを使って手書きで文字やイラストを描いていました。特に文字に関しては一見すると今のコンピューターで製作する文字と判別できない程上手く描く職人がいました。 今はほぼ全てコンピューター上でデザインし、それを看板業界専用の大判プリンターで印刷したり、これもまた看板業界専用の大型のカッティングプロッターでいわゆるカッティングシートの切り文字を製作しています。 それらを職人が空気が入らないように注意しながら、先程から登場しているアルミ複合板に貼り込んで完成させます。 また、ターポリン(テント生地)やFFシート(電飾看板)という素材などでも表示面を製作する事があります。
一つの看板を作る為にはあらゆる資材や技術を必要とします。 木の加工、鉄の板金や溶接、アルミやステンレスの加工、照明や看板を光らせるならその配線をしたりとあらゆる技術を動員します。 また、塗装も得意な分野です。 これらの作業を多くの場合、一人の看板職人がオールマイティにこなす事が出来ます。 一人で何役もこなせるのが看板職人なんです。 施工時には取り付けはもちろん、高所作業車やユニックの操作も行います。 また、カッティングシートの大きなサイズを貼込む事もしますから、ダイノックフィルムという店舗・商業ビル向けの壁装材(平たく言うと壁紙)を貼る仕事も請け負います。 ですから101点看板では、時々建築会社さんから建築に関するお仕事を頂く事もあります。 結構色んな分野でお役に立つと思います。